アジア太平洋・平和文化フォーラム 5周年記念

アジア平和文化交流の会・韓国 会員・金鍾淑/Kim Jongsook

1、8月11日犬山での夕食交流会に感謝
ソウルから名古屋に昼過ぎに到着、その後国宝・犬山城を見学しました。そして、犬山での夕食の機会に、地元の人たちと交流会を持ちました。参加された方々の暖かい歓迎ともてなしに感謝します。彼らは、翌日のシンポジウムでもお会いできました。

2、8月12日 アジア太平洋・平和文化フォーラム5周年記念行事~シンポジウム「東アジアから日本の憲法を考える」に参加して、
私は、日本語がまだまだで、パネラーや会場の人たちの発言についての理解は、充分ではありませんでしたが、彼らの平和への熱望や憲法9条を改訂させてはならない気持ちを感じることができ、ある程度の理解が出来たと思います。
 安倍政権の方向に不安を持っていましたが、このシンポジウムで平和を熱望する日本の人たちの心を汲むことが出来てうれしく思います。こういう平和運動が活発になって、皆で共感し合い大きな力になることを願って止みません。
 安倍政権の憲法9条の改定の不穏な動きにもかかわらず、先の参議院選挙では、改定を望む勢力が改定に必要な議席を確保するに至りました。平和憲法を守る人々が少数派になるのではと心配をします。今回の戦争展やシンポジウムに集まった人々や組織が、
たくましく立ち上がって平和憲法に精神を守り、安倍政権が集団的自衛権を口実に戦争への道に進むことを止めさせなければなりません。

3、韓半島の緊張問題
 北朝鮮が、好戦的威強的な態度を持って核爆弾の開発を進め、この1年ミサイル発射実験を繰り返してきました。さらに彼らは、人工衛星の開発も進め、世界に向かって挑発を繰り返しています。8月24日には、SLBM(Submarine Launched Ballastic Missile=潜水艦弾道ミサイル)を発射しました。まことに愚かな所業と思います。
なお、韓国ではTHAAD(Terminal Altitude Area Defence=高高度終末段階防御ミサイル/ミサイル迎撃ミサイル)配置決定で、政治的に深刻な対立と葛藤が生まれています。

4、韓国人にとって平和運動についての微妙な問題
 韓国人の「平和」に対する考えは、他の国と違った微妙な面を持っています。それは、韓国は今北朝鮮と対じしている状況にあるからです。北の挑発に直面している切迫した状況の中で「平和」を叫ぶことは、贅沢なことかもしれないと考えてしまうのです。
 どうやら、韓国では平和や戦争について、政府の政策をある程度受け入れながら、国民の間で「平和」に対する共感を形成して行かなければならないと考えます。それは、韓国の平和運動は、他の国の運動より選択の範囲が狭くなってしまうと言う事です。
 けれども、北と一触即発の状態で対じしている中、年老いた私には、平和運動が最も必要なのはここ韓半島ではないかと思うのです。

 私たちの会員たちは、小さ力でも集めて、どのような国に対しても、戦争を図ろうとする政治的軍事的行為をくい止めなければなりません。会員の皆様!「平和」に向かって強く進みましょう。
 まだまだ蒸し暑いですが、皆様の健康を願っています。ありがとうございました。
アジア太平洋・平和文化フォーラム 5周年記念

<会場からの声>                            (敬称略)

西尾尚子
 毎日いろんなニュースを見る中で、東アジアの国々がみんな平和に仲よくというのは難しいことなのか、とおもっていましたが、今回、このフォーラムに参加して、中国の人、韓国の人の話を聞き、おだやかに安心して暮らしたいという思い、気持ちは、国をこえて共通するものだと強く感じました。
 きっと誰もが平和に幸せにくらすことは出来るんだと思います。
 これれからも過去の歴史を学び、自分はどう生きていくか、ずっと考えて生きたいと思います。
 本当に参加してよかったです。ありがとうございました。

小室芳弘
① 大陸に行ったのは、侵略であった。
② 当時のアジアは、アメリカ、イギリス、オランダ、フランスの植民地であった。植民地を解放する。その一面も少しあったと思います。
③ 現在の日本はアメリカの属国です。
「日本はなぜ戦争が出来る国になったのか」 矢部宏治―集英社インターナショナル
日本には日本国憲法があります。その上にあるのが、在日米軍です。日本で権力を持っているのは在日米軍になります。中央官僚をうまくコントロールしています。
④ 歌、唄、ダンスは人と人をつなぐ。

杉山名々子
 戦争展を見て=武器を持たされ、戦争に加わらされた黒い少年の悲しい悲しい目をみていて、涙がこみ上げました。
 子どもに、こんな悲しい目をさせることは、絶対許せません。
 シンポジウムに参加して=シンポジウムは大変よかった。金さんの「アリラン」は、朝鮮・韓国の民族の思いが胸に伝わり、素晴らしかったです。

川口正栄
 これから、日本・中国・韓国・朝鮮の歴史のつながりを感じています。
 共通の歴史教育のテキストを見つけたところです。次の世代に伝えられるよう学んでゆきたいと考えています。
 今日のような交流行事、展示会などを長く続けてください。

岡村千里
 中国や韓国の方々のの思い意見を直接きくことができて良かった。このような交流を続けていくことは本当に大切だと思う。(みなさんの日本語も上手で、すばらしい!)
 集まった方々は多く、ほぼ会場は満席。ほとんどが高齢者の方でした。みなさんの学習意欲に尊敬します。もっと若い人たちが関心をもって参加してほしいと思います。
 改めて日本国憲法の内容をみてみると、恒久平和をちかい、先進的です。世界の人々とともに平和について議論し、守っていきたいです。憲法に知った政治が進められるように、がんばりたい!!

木許三重子
 戦後71年、日中韓朝の4ヶ国、交流のない朝鮮は悲しいですが、3ヶ国での市民交流は進んできているように思います。
 しかし、政治をみると隔りが増してきているようにおもいます。アメリカの影響もあると思いますが、パネラーさんの話にもあったように、各国政府が妥協点をさぐって、世界平和のけん引車に東アジアがなれたらと考えます。
 夢のような希望かもしれませんが、そのたに、このような市民交流をもっともっと広げていく事と、政治に関心をもち、各国の国民が政治を変えていく活動にも参加していくことが大切です。

浅野幸彦
 敗戦、終戦、
日本が真剣に反省していないことが、少しわかってきた。
 戦争しないという憲法も、現在一人前の国は、武器をもち戦争をしている。その仲間入りが良いと考える人増えている。
 戦争は弱い人が苦しむ。絶対止める方向へ、願い活動していきたい。

稲垣クニコ
 参議院選挙の結果、改憲勢力が2/3を占めたことで、これからの日本はどうなるのだろうと思っていましたが、今日の6人の方々の話を聞いて、小さな力でもつながり合って頑張らねばと思いました。

阿部洋子
 会場が古いので、仕方がないとは思いますが、照明が暗い。それと音響が大変良くない。マイクの音量が大きすぎて、からだに変調を起こします。なんでも適度な事でお願いしたいです。せっかく意思を持って、意義ある催しにさんかしているので、気持ちよく参加させてもらいたいです。

(匿名A)
 文化と人々の交流が、戦争を防ぐことができるし、その逆に戦争は、交流を遮断するということが、パネラーのみなさんから、話しかけられたと思います。共感します!!
 文化は人々の人生を豊かにしますが、今の貧困化の中でお金やゆとりをかけられず、だれもが文化交流に参加できる状況になっていないということが、とても残念であり、平和にとっても、こわいことだと思います。
 また、パネラーの慮さんがはつげんされた「“平和”の感覚に隔たりがあると思う」ということばが、心に残りました。いまだ停戦中である韓国にとっての平和、“平和ボケ”といわれる平和、軍事政権下での平和、それぞれの「平和」についてもっと話したくなりました。

(匿名B)
 直接、中・韓の人々の意見を聞けたのはよかった。時間が短かったのは残念です。
 私は、もっともっと真剣に、知らなくてはいけない。右傾化していることは、もともっと進んでいるかもしれない、いやそうなんだと確信しました。大いに反省し、更に事実を知りたいし、知らせたいと思いました。

(匿名C /78才女性)
 日本の戦争責任が71年間あいまいのままを強く感じました。日本が終戦記念日と云っているのが、本当は敗戦記念日であることを、皆なが念頭に置くべきであると強く思いました。
 9条を守り、日中韓の人々ときちんとけじめをつけて、仲良くして行ってほしいと思います、戦争は二度と許せない!
 家を焼かれ、父・叔父2人を亡くし、戦後の苦しい時代はもう二度としたくない。

(匿名D)
*日中韓のパネラーの話が聞きたくて会場に出かけた。しかし、後半の会場発言は、自分の活動のことばかり言っているように思う。コーディネーターは、各人の発言についてコーディネートすべきではないか、パネラーに対して共感・反対・要望行ってほしいと。パネラーからも会場発言に対しt要望とか、感想も言ってもらうように進行すべきだと思う。パネラーと会場、韓国・中国と日本とのキャッチボールができるとよいと思う。せっかくいい取組みなのにもったいないし、パネラーに対して失礼だと思う。
*5周年行事(が前面に出ていてる)になってしまっている。戦争展の中のとりくみだということで参加したのに違和感があった。韓国の男性に突然歌を歌わせたときにはびっくり。
*朝鮮のもと校長先生のの話はよかった。もっと聞きたかった。いい問題提起だった。

Author: asiapeace