— アジア太平洋・平和文化フォーラム・日本」発足式

アジア太平洋・平和文化フォーラム・日本」発足式

アジア太平洋・平和文化フォーラム・世話人一同

みんなの力で平和を!

はじめに、東日本大震災の復興と福島原発事故の1日も早い解決を心から祈念します。「アジア平和文化交流の会・韓国」をはじめ、海外からの友人たちの励ましのメッセージに感謝しています。原子力発電の危険性が現実化した今、この政策事業が「平和」を脅かす大きな要因であることを改めて認識しています。

21世紀もはや、最初の10年を終えました。平和の世紀と期待された21世紀ですが、世界の各地で戦争や紛争は繰りかえされ、人々の苦しみは絶えることがありません。国連の平和政策も、一部強国の思惑に振り回される事態が繰返されています。かつての日本の侵略と植民地支配に対する謝罪と補償は、その終結直後にきっぱりと清算されなければならなかったはずですが、65年を経た今も、被害を受けたアジアや太平洋地域の人々から真の納得の得られる方法はとられていません。

この様な現実の一方、自覚ある人々によって、新しい平和な未来を切り拓いてゆこうという動きも盛んです。例えば韓国では、日本による「強制併合」(植民地化)という屈辱を受けた100年の節目の昨年、過去を直視し未来のために連帯しようという幾つもの催しが行われ、運動が提起されました。またフィリピンでは、NGOの手でアジア・太平洋地域の女性のフォーラムが開催され、日本女性被爆者の訴えや日本軍「慰安婦」問題の取組みの報告は大きな反響を呼びました。スリランカでは、侵略戦争と植民地支配への日本政府と国民の真摯な反省の証であり、平和建設に向けての国際社会への誓約のはずの『日本国憲法』を改定するという動きは許せないと、「スリランカ・9条の会」が結成されました。「9条の会」は韓国にも結成され、この動きに賛同する声は、中国・べトナム・ニュージーランド・オーストラリアなどからも寄せられています。

このような中で、「アジア平和文化交流の会・韓国」が、昨年の11月27日に発足しました。「日本の併合100年」を機に、この負の遺産を未来を拓く幸の遺産に転換しようと、韓国の学者・文化人・労働者の皆さんが旗揚げした組織です。韓国とアジア各国の人々との相互交流・理解の機会を生み出し、芸能・文化の紹介を通じて平和を前にすすめ、二度とアジアで日本の侵略のような悲惨な歴史を繰り返さないことをめざす会です。この動きは中国にも伝わり、おなじような目的をめざす会を今年中に立ち上げようと動き出しています。

侵略国であった日本にも、平和をめざし活動する多くの皆さんがいます。「韓国の会」の発足式に参加した東京や大阪の人たちの間でも、日本でも同じような会を発足させたいという話が進んでいます。私たちはまず名古屋で、「アジア太平洋・平和文化フォーラム」を発足させたいと願い、下記のように呼びかけます。

<目的>

*「平和」を願う人びとが集い、互いの理解を深め合うことが、「平和の礎」との考えのもと、国内の人びとと、かって日本の侵略の地であったアジア太平洋の人びととの様々な交流をすすめます。・・・例;国内各地の人々との平和交流、平和史跡めぐり、写真展や平和シンポジウム(環境、原発問題などを含む)、海外への平和交流の旅、日本の音楽家や芸能団と海外交流公演、また海外の音楽家や芸能団との交流上演会、などなど。

*人びとの幸せと自由を奪う戦争の悲劇を繰り返さず、再び加害者となることを許しません。

*この目的に賛同する個人や団体のだれもが、入会することができます。

<運営>

*会員は対等平等、会の世話役と事務局を互選し、民主的な運営をします。

*会の運営を円滑に進めるため、個人的利益のための会内活動や分派活動、特定の人々の考えによる会の引き廻しは、これを認めません。

*会企画の行事に参加された方は、その時から会員とします。但し、本人の申出があった場合、この扱いを取消します。

*ホームページ(韓国で登録の [www.asia-peace.com]のサイトを利用)中心の活動とし、連絡と情報通信はこのWebを利用します。必要に応じてFax.通信を併用します。

*年間の行事予定は世話役会で提案設定をします。行事の実施は実行委員会方式とし、行事ごとに実行委員を募集しそのスタッフで催行します。

*また、会員の希望で様々な行事の企画案が提唱できます。特に世話役会で異論がなければ、会の行事として催行します。実地は提案者を中心に募った実行委員会で行います。

*会関連の全ての行事を、ホームページに掲載します。実地された行事の費用総額の数パーセントを掲載料として会に上納します。上納金は会の運営費にあてます。

「アジア太平洋・平和文化フォーラム」は !

私たち「アジア太平洋・平和文化フォーラム」は、地域を超え国を超えた様々な交流が、「平和の礎」となると考え設立しました。

その活動の柱の一つは[フォーラム]主催・協賛の行事に参加することですが、もう一つの大きな柱は、会員自らが企画する行事の催行です。

友人たちと「平和交流、文化の催し」を企画してみませんか!

平和を願う他の地域や海外の人々との交流、文化の催しを[フォーラム]が手助けします。

そのほか、学習会やシンポジウム、講演会、討論会など、テーマが「平和」に関わりあれば何でもOKです。

[フォーラム]が、企画の手助けや関係者への連絡、手配などのコーディネートをします。

親睦を目的とした気軽な平和交流会もいいですね。

やり方は;希望企画を提唱 ⇒ 実行委員会を設立 ⇒ (委員の募集)⇒ 企画の具体化 ⇒ 必要に応じて交流相手と連絡その他の手配 ⇒ ホームページに掲載 ⇒ 参加者の確定 ⇒ 実行・・[フォーラム]の主催行事はホームページに掲載されます(=掲載会費は実行会費総額の3~5%、これが[フォーラム]の運営費となります)。

[フォーラム]への入会;主催行事に参加された方は自動的に会員に。新たに入会される方は、入会金千円をお払いください。行事への参加費以外、通常の会費はありません。

みんなで楽しく有意義な[フォーラム]にして行きましょう。

Author: asiapeace