平和が基調

ピョンチャンオリンピックが始まりました。昨日の開会式は平和が基調、地元の意気込みが伝わる意味で見応えありました。アイスホッケーの南北合同チームのそれぞれの選手が、キムヨナに聖火を引き継ぐパフォーマンスもとてもよかったと思います。バッハIGC委員長は、「今夜団結することの素晴らしさの例があった」「韓国と北朝鮮のナショナルチームが合同で行進したことに感謝する」と述べました。

でも昨日までの日本の報道に、違和感があります。今度のオリンピックの報道が、北朝鮮美女軍団ばかり放送していることに見られるように、「北朝鮮のプロパガンダに乗せられるな」キャンペーンが張られたのかなと思います。もちろんマスコミによってはその強弱ありましたが。

もちろん北朝鮮は宣伝をしています。それを言うならば、ペンス副大統領だって、安倍首相だって、多かれ少なかれプロパガンダです。でも私は理解してあげなければならないのは、韓国国民の心情です。

日本のマスコミを見ていると、北朝鮮の楽団や美女軍団に対して、悪罵を投げつける韓国の人たちのシーンばかり報道されます。はたしてそうなのでしょうか?韓国の文大統領の支持率は、北朝鮮との合同チームの結成で、70%から66%に落ちました。でも圧倒的多数の人たちが支持しています。これはどういうことでしょうか?

やはり戦争に対しての危機感だと思います。アメリカが戦争のボタンを押したら、いちばん被害を受けるのは韓国。ソウルでは何百万人の人たちが死ぬといわれています。対話路線を取りたいことは当たり前ではないでしょうか。

しかし韓国と似たような境遇にあることを、どのくらいの日本人が気づいているのでしょうか?アメリカが戦争を起こせば、韓国の次に攻撃されるのは日本です。米軍基地があるからです。もう少し私たちは韓国国民の心情に気持ちを寄せなければならないのではないでしょうか。

もちろん南北の対話だけでは解決しません。緊張を生んでいるのは米朝の間です。今回の歩み寄りがここまで行くことが大事だと思います。

林 克

Author: asiapeace